ベントウッドチェア リペア(塗装直し)
ザ・ペニーワイズでは、全ての家具をメンテンスしてからお届けしています。基本的には全ての家具はワックスで仕上げています。
輪ジミが付いてしまったり、取り扱いを気を付けないといけない場合が多いのになぜワックスで仕上げているかというと、昔ながらのこの製法だと木自体がちゃんと呼吸して経年変化を楽しむことができるからです。
今回は、ベントウッドチェアのメンテナンス前とメンテンス後比較したものをご紹介します(画像左:メンテナンス前 画像右:メンテナンス後)。
ベントウッドチェアとは、蒸気で柔らかくした木材を型にはめて曲げ木加工された美しい曲線デザインのチェアです。背もたれのデザインも何種類かあり、選び楽しみがあります。最大の特徴はとても軽く、女性でも片手で持ち上げることができます。(ベントウッドチェアの一覧はこちらから。)
その便利性から当時からカフェや商業施設で使用されていました。
写真左はメンテナンス前の入荷時のままのチェアです。背もたれなど手で良く触る部分は塗装が剥がれて木本来の色味が出ています。これはこれでアンティークならではの雰囲気が出ていて悪いわけではないですが、やはり人間が手を加えることでさらに魅力が増して取り入れやすくなる場合もあります。(画像右:メンテナンス済みのチェア)
座面や座面の側面は人が座ることにによってダメージを受ける部分でもあります。また、脚の先も塗装が剥がれていることが多いです。これはイギリスの靴を履いたまま過ごすという文化があって、石造りの家が多いからかもしれません。(寝室やリビングなどは絨毯が敷かれていたりしていますが…。)
ベントウッドの塗装は、オイルステインで色を入れて、ポリッシュ(ニス塗装)、仕上げにワックスをかけています。塗装の前にグラつきがある場合は接着しているところをできる限りばらして組み立て直してグラつきのない椅子に仕上げています。
このようにペニーワイズでは、長く家具をご使用いただけるようにメンテナンスにも対応しています。今回は椅子の塗装に関してお伝えしていますが、座面の張替や背板の張替、テーブルのグラつき直しなど様々なことに対応していますので、こんなことはできるのかなどますはお問い合わせしてみてください。主な修理はこちらでもご紹介しています。
新しいものをすぐ使い捨ててしまうことはあまり良い考えとは思われなくなった現代で、アンティークの家具を末永くご使用していただきたいと考えています。
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